道路族.comからの意見書 TOKYO PLAYからの返答です

先日意見書を送らせて頂きましたTOKYO PLAY側からの返答がありましたのでお知らせいたします

道路族.comから送りました意見書はこちらです

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TOKYO PLAYからの返答です

意見書に対する返答

道路族.com管理人様

お返事が届いていないかと、少し心配しておりましたが、届いていてよかったです。

お返事にお時間をいただき、ありがとうございました。ご心配をおかけしました。

長文にて、失礼いたします。

まずは、子どもの遊び環境向上に対する私たちの理念にご理解いただき、ありがとうございます。ご意見書を拝読する中で、みなさんと私たちとは、決して対立する立場にはないという気持ちを抱きました。以下に、いただいた質問に対して、私たちの考えをお伝えしたいと思います。

<つらい思いをしている方たちについて>
私たちも、遊戯道路の制度が始まった時から時代が大きく変化してきていると理解しています。ご意見書にもご指摘がありましたが、大人の対応が大きく変化しています。「自分の子どもを注意できない大人が増えている」「よその人が子どもを注意すると逆切れされる・そうした注意が許されない雰囲気がある」というのは、その通りだと思っております。

保護者の非常識な行動や、それを注意することで白い目で見られたリ、逆切れされたりするのは、あまりにも残念なことです。そうした事情があることは、私たちもインターネット上で把握しています。私たちとしても、精神を壊してしまう人がいる状態が放置されるのはよくないと考えます。

また、そうした状況への打開策や折衷案の話し合いが成り立たず、我慢を強いられることはあるべきことではないと思います。そして、つらい思いをしている方たちが危機的な状況にあれば、すぐにでも手立てを取るべきだと思いますし、貴団体の存在は心強いことかと思います。

「家で静かに本を読みたい子どもは我慢しなければならないのか?」という質問がありましたが、もしその子が何らかの事情により、継続的に家で静かに過ごさなければならないのだとすれば、それは十分に配慮される必要があると考えます。

これは想像の範囲ではありますが、近隣との関係ができあがっていないことに気付かず、周囲への迷惑に配慮できない人たちは、子ども時代にご近所の人から可愛がられたり、危ないことや迷惑なことをしているときに注意されたりするような、考えのちがう他人と触れる日常的な体験が少なすぎたのではないかとも、私たちは考えています。

また、今の子どもたちにしても、同様の状況があり、家族でも先生でもない近所の他人が「意味ある存在」「迷惑をかけないように気にかける存在」として認識されるような関係が希薄になっているようです。そのため、昔と同じように子どもたちに注意しても、とても驚かれるか、拒絶反応を示してしまうのでしょう。
このことについては、私たちも、将来に大きく影響する重要な社会問題だという認識を持っています。

 

<遊戯道路を始める意味について>
上記の状況を踏まえ、私たちが遊戯道路を始めるのは、子どもが遊ぶ場所がないことに対しての苦肉の策として復活させるというよりも、子どもと大人が共にいられる、コミュニケーションが成り立つ関係づくり・地域づくりをしたいという願いからです。

私たちは、この取り組みの大きな意義のひとつとして、今の子どもたちが大人になった時に、「自分の子どもはもちろん、他人の子どもを注意できない」「ご近所の人に何が迷惑になるのかが分からない」という人が再生産されないようにしたいと考えています。

それを実現するためには、ご近所から子どもや親子を公園に隔離するのではなく、道という身近な場所を積極的に使い、楽しみ、触れ合うことを通して、子どもや保護者が近所に住む住民の一人としての意識も自然と学習できる機会を作りたいと考えています。社会の中で暮らすための制約や限度は、そうして身に着くものだと考えます。

そもそも、道路は公園よりもかなり制約が多い空間だという理解をしています。その点では、「自由に遊ぶ」ということは成り立ちにくいのではないかと考えます。「自由に遊ばせる」ということは、「野放図に何でも許される」ということではないということは、みなさんとまったく同じように考えています。それは、近隣の関係性ができあがっていないのであれば、なおさらです。

私たちの取り組みはイベント的なものですが、その中で多くの保護者や地域の方々が集まり、お互いの姿が自然なロールモデルとなって、常識的な大人のあり方を学ぶ一助になればと考えています。子どもたちにとっても、こうした機会が社会のルールを守るチャンスともなります。そして、私たちの取り組みでは、非常識な行動が助長されず、ブレーキがかかるよう、大人への啓発も大切にしたいと考えています。

また、子どもの年齢が小さければ小さいほど、家のすぐそばの環境が安心・安全であること、近隣の人から温かい目を向けられることは、その子の成育環境に重要な意味を持つと考えています。それは、子育てをする保護者にとっても、とても心強いことだと感じるでしょう。この点については、不特定多数の人が様々な地域から集まる公園だけでは補完しづらいと考えています。そうであればこそ、近隣の人たちの意思疎通可能な関係づくりの機会が重要だと、私たちは考えています。

道は、昔から国内外に関わらず、それぞれの家の敷地の延長のよう公共空間であったのではないでしょうか。そのため、子どもたちは仕方なくそこで遊んでいたというより、たとえ怒られることはあったとしても、他のどの場所よりも親しみの湧く場所として、近所の道をとらえていたのではないかと考えます。

 

<遊戯道路における勘違いを防ぐために>
ご意見書にありました「遊戯道路を勘違いした非常識な保護者が『やっぱり自分たちは間違っていなかった』と、さらに勘違いすることを恐れている」という点は、私たちも共感するところです。私たちとしても、現時点では、近隣や町会の理解や警察との調整なしに遊戯道路が復活することは不可能だと考えています。

そのため、私たちのところに「遊戯道路を実施してみたい」という問い合わせがあった場合にも、直接その方たちとの面談をすることで、趣旨を共有できる人かどうかを確認し、注意するべき点を伝えるようにしています。また、パートナーとなる団体の中に、無謀な活動を行う人たちがいるとすれば、私たちからも積極的に働きかけをしていきます。

今後、困っていたり、つらさを抱えていたりする人たちへの配慮については、ホームページでも私たちなりの発信をていねいにしていきたいと考えています。

<おわりに>
私たちの取り組みが「全員が快く賛成するはずだ」という考え方を前提にしていないのはもちろんのこと、私たちがこれから関わる人たちにもそのことを広く伝えていきたいと考えています。
こうしたやりとりの機会をいただいたことに感謝しつつ、引き続き、折に触れてコミュニケーションを取れるようにしたいと考えています。

今後とも、よろしくお願いいたします。

一般社団法人TOKYO PLAY
代表理事 嶋村仁志


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道路族.comからの返信内容

TOKYO PLAY
代表理事 嶋村仁志 様

お返事ありがとうございます、大変興味深く拝見させて頂きました。そして共感できる部分が多々ありました。

<今の子どもたちが大人になった時に、「自分の子どもはもちろん、他人の子どもを注意できない」「ご近所の人に何が迷惑になるのかが分からない」という人が再生産されないようにしたいと考えています。> という考え方は大変心強く感じます。

どうしても、現在進行形で迷惑行為に悩んでいる我々からすると「迷惑行為につながりかねない行為は避けて欲しい」という考えになってしまっています。極論である事は十分承知していますが、日々、学校や自治会、警察などに相談しても改善しない状況を味わっていると極論になってしまう部分があります

しかし、嶋村様が仰る「未来の子供や地域つくりの為の取り組み」であることを考えた行動と、我々の「今」をどうにかしたいという考えがずれていて、同じ「道路で子供を遊ばせる行為」に関して対立しているように感じますが「目指す未来は同じである」と実感しました

どうしても、道路族を思わせる行為について噛みつきたくなるのです、ご理解ください。

最終的には昭和の日本のように、地域に横のつながりが出来る地域作りは本来あるべき姿だと思います。そうなれば、子供に注意した場合子供の親から「叱って頂いてありがとうございます」と言える関係性がある日本の風景が戻ってくるかもしれません

現状困っている人達はすでに近所と険悪な関係にあるため、すぐにそのような地域を作る事は不可能ですが、今の子供たち、そして親たちが変わっていく事で将来の日本がより良くなるなるのはとても良い事だと思います

<つらい思いをしている方たちについて><遊戯道路における勘違いを防ぐために>について、しっかりした認識をお持ちのようで安心致しました。TOKYO PLAY様のような活動をされている側からのこのような認識の発信は、我々が発信する情報よりも現状を変える力があると思いますので心強いです

TOKYO PLAY様の活動をメディアが取り上げる際にも是非上記の事を添えて頂けますようお願い申し上げます

<私たちの取り組みが「全員が快く賛成するはずだ」という考え方を前提にしていないのはもちろんのこと、私たちがこれから関わる人たちにもそのことを広く伝えていきたいと考えています> 是非宜しくお願い致します。

丁寧な回答ありがとう御座いました。
今後もTOKYO PLAY様の活動を見守らせて頂きます

道路族.com 管理人


さいごに

目指す未来は同じだと私は感じたのですが、皆さまはいかがでしょうか? 遊戯道路を通して、道路遊びで起こりうる非常識行為を教えていくというのはよい事であると思いました。それに伴い、親への考え方の啓発も考えているようです

私たちのように「相対する」側からの意見より、当事者に近い側からの啓発の方が効果的であると私は感じました

1~2年でどうのこうのなる取り組みではないかもしれませんが、将来的には常識を持った子供たちが増え、その子供が親になり・・・と良い循環が出来ればいいのかなと思います

一番心配していました「遊戯道路を勘違いした非常識な保護者が『やっぱり自分たちは間違っていなかった』と、さらに勘違いすることを恐れている」という点についても配慮していくとの事でしたので、私は納得できました

今後、あなたの家の近所で遊戯道路の話が上がるかもしれません、その時は頭ごなしに嫌だと言わず話を聞いてみてください

でも、本当に嫌な時はしっかり嫌だと言ってください、その意見を聞く準備もあるそうですから!

 

以上、一般社団法人TOKYO PLAY当てに送った意見書のやり取りでした。

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1件の返信

  1. 2017-09-09

    […] 道路族.comからの意見書 TOKYO PLAYからの返答です […]

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